先週は、中東の地政学リスクが意識され、世界的に大きく売られる展開となりました。
それに加え、台湾の半導体メーカーTSMCの決算発表後にADRが下落した影響で、日本のマーケットも大きく下降する展開となりました。
日経平均株価は、半導体関連銘柄と密接に連動していると言われていて、フィラデルフィア半導体指数が下げていると日経も下げるというような見方もあるようです。
ここから決算発表が本格化していく中、日本のレーザーテック30日やアドバンテスト26日などの決算にも注目が集まりそうです。
決算発表と日銀政策決定会合の行方チャート分析日足の移動平均線トレンドライン一目均衡表ボリンジャーバンドスローストキャストMACD総合判断
チャート分析
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、下向きで推移し、1週間を通して株価は5日線に触れることなく推移しました。
25日線は、下向きで推移しています。
75日線は、上向きで推移していますが、12月8日以来、今年になって初めて株価は75日線に触れました。
並び順は、25日5日75日の並び順で、上昇トレンドの終わりとなっています。
間もなく5日線が75日線を下回りそうなので、確認していきましょう。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで3万4520円処を推移しています。
トレンドライン
意識されていたネックラインの3万8500円を16日に割ってきて、そこから株価は大きく下落しました。
2月14日15日に開けた窓も埋め、心理的節目の3万7000円を割り込みましたが、金曜日の終値では3万7068円まで戻して終えています。
この3万7000円の水準は下げ止まりが意識されるポイントとなりますが、週明けどうなるでしょうか。
フィボナッチでは、0.382押しとなっており、こちらも下げ止まりのポイントとなっておりますが、さてどうなるでしょうか、しっかり確認していきましょう。
一目均衡表
とても弱い展開となっています。
基準線、転換線の位置も「弱い」となっており、更に基準線転換線ともに、下向きで推移し、遅行線も下向きとなっています。
上に日々線が立ちはだかっているため、しばらく上値が重い展開が想定される位置です。
株価は雲の中へ突入しています。
16日に雲の中に入ってからは、あっという間にスルスルっと下へ向かいました。
まだ雲抜けしていないので、
3万7000円処で横にスライドして雲抜けするのか
3万6000円方向へ進んで下から雲抜けするのか
注目です。
このまま株価が下落した場合は、雲がいよいよねじれるタイミングとなります。
ちょうど6月に入るころに雲のねじれとなる公算なので、このままの推移ではそのころに大きな反転サインとなるかもしれません。
ボリンジャーバンド
横ばいを示していたバンドは、火曜日には大きく開きはじめ、株価は-2σを推移し、-1σのボリンジャーウォークとなりました。
バンドは広がりを見せていますが、収縮があまりなかったので、ボリンジャーウォークは長く続かない形状ではあります。
いつバンドの向きが変わるのか確認していきましょう。
スローストキャスト
売られすぎゾーンの底まで到達してきました。
このまま底ねりとなって、機能しなくなってしまうのか、買われすぎゾーンへ向かって上昇していけるのか注目です。
MACD
0ラインを割り込み、下降トレンドと変化しました。
ヒストグラムもしっかり陰転しており、弱さが目立っていました。
まだ反転の兆しが見えていないので、MACDやヒストグラムがどのタイミングで好転していけるのか確認していきましょう。
次回の新月は5月8日です。
満月は4月24日です。
総合判断
パラボリックは引き続き陰転で、弱い展開となっています。
株価は75日線を割ってしまったので、上の75日線奪還が今回の下げからの反転への決め手となります。
ネガティブな時には、次から次にネガティブなニュースが出てくるもので、19日も久しぶりに日経平均株価が前日の株価から-1011円とザラ場中には1300円のマイナスとなりました。
このような下げは年に1~2回あることが多く、今回の下げも、節目を割った時点で建玉操作していれば、問題なかったのではないかと思います。
いつも節目を気にして、その節目を割ったとき、どのような行動をするのかを、常日頃からきちんと想定していきましょう。
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