先週は、上値の重たい展開からスタートした日経平均株価は、1週間すべて陰線で終えるという珍しい週となりました。
大幅下落によって4万円を割り、更に上向きだった25日線が横ばい、25日線を株価が陰線で割ってきており、あきらかに今年に入ってからの上昇とは違う相場となりました。
週末の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想の20万人増を大幅に上回り30万人、そして平均時給は前年同月比4.1%上昇となり、賃金のインフレ圧力が増えなかったということで、買いが入って週末入りしています。
週明けの日本のマーケットにも買い先行の流れが期待できますが、一旦崩れたチャートからは、BOXの展開も想定されるところです。
上昇トレンドからBOX相場への見極めチャート分析日足の移動平均線トレンドライン一目均衡表ボリンジャーバンドスローストキャストMACD総合判断
チャート分析
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、下向きに推移し、株価も5日線を明確に越えられずに下を推移しての1週間でした。
25日線は、上向きで推移していましたが、横ばいへと向きが変化してきています。
そこへ4日に5日線が上からクロスして、デッドクロスとなっています。
今週すぐに切り返せるのかに注目です。
75日線は、上向きに推移しています。
並び順は、25日5日75日の並び順で、上昇トレンドの終わりとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万4239円処を推移しています。
トレンドライン
3月19日と21日に開けた大きな窓を月曜日一気に埋め、新たに直近の4日5日に大きな窓を開けた為、窓埋めの値3万9773円が意識されるところです。
3月27日、4月1日、4月4日の高値を結んだラインと平行に3月21日からのラインを引くと下値抵抗線として意識されているラインがわかります。
このラインを明確に下回ると更に押してくる可能性があります。
ネックラインの3万8500円処が下値で意識される値頃となっています。
一目均衡表
しばらく強気シグナルだった一目も陰りが見えてきました。
基準線が横向きで、転換線は下向きへ推移し、5日の安値を割ってくると、基準線と転換線の位置が逆転し、弱いシグナルとなります。
遅行線は日々線にぶつかって週末入りとなっています。
ここを下に抜けていくと、日々線が上の抵抗となるので、しばらく続いてきた青天井状態が終焉となります。
今年に入ってから雲との乖離が開いており、雲の存在を意識する場面がありませんでしたが、金曜日には雲に接近し、今週は雲にも意識していきたいです。
ボリンジャーバンド
+1σから-1σに到達した1週間となりました。バンドは横向きとなっており、ここから横ばいの展開も考えらます。
今週どのようにバンドが変化していくのか、1週間の動きには注目です。
スローストキャスト
買われすぎゾーンから下向きに進んだ1週間でした。
今週は売られすぎゾーンに到達するのかを確認し、売られすぎゾーンからの反転がいつになるのかに注目です。
MACD
今年に入ってから0ラインを割っていなかったMACDですが、ここへきて0ラインを割ってきました。
まだシグナルが割っていないので、ここで反発できるか、それとも0ラインを割って、上昇トレンドの終焉となるのか、確認していきましょう。
MACDが0ライン近辺に位置するときに株価は横ばう動きが多々見られるため、今週の株価の動きがどのような動きになるのか気にしていきましょう。
次回の新月は4月9日です。満月は4月24日です。
総合判断
パラボリックが陰転し、弱さが見えてきています。
3万8500円処のネックラインを割るのか、反発となるのか、しっかり確認していきましょう。
個別銘柄も今年に入ってから物色されていたセクターから徐々にローテーション通りにシフトしてきており、流れが変わってきたなと気づけるかどうかの場面です。
トレンドをしっかり確認して最良のトレードをしていきましょう。
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